2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧
酒場放浪記の吉田類さんは、肴に刺身が出て来ると、決まって「こうなると、やっぱりお酒ですね!」と言って日本酒を所望するのだ。 この「こうなると、やっぱりお酒ですね!」という感覚が、Gにはつい最近まで理解できなかった。 還暦を迎えるまでは、自宅で…
Gの深海釣りデビューは、自宅から車で30分ほどの片貝港からだった。片貝の勇幸丸は釣りジャーナリストの盛川宏さんの著書にもしばしば登場する船宿で、先代の頃はよく深海釣りにも出船していたらしいけれど、代替わりをしてからは、お客さんのリクエストがな…
過去の記録をたどると、Gの初めて深海釣り挑戦は2013年1月まで遡る。ただし、準備期間まで含めるとさらにその1年前と言うことになる。 深海は、一般的には水深200mより深い海を指すそうだけれど、釣りの世界では200m前後は中深海、本格的な深海は500m以深と…
ふた昔も前のはなし、新橋に『海彦』という酒亭があった。釣り好きの大将が脱サラをして始めた店で、7、8人も座れば肩が触れ合うカウンターと、6人も座れば足も崩せぬほどの小さな小上がりのある店を、大将と元気な二人の老姉妹が切り盛りしていた。あの二人…
みなさんは、釣りジャーナリストの盛川宏さんをご存知だろうか?釣り業界では名の知られた方で、Gも大ファンの一人でした。 言うまでもなく、Gは2007年に鬼籍に入られた盛川宏さんの知己を得ていた訳ではないけれど、本稿では同じく釣りを愛する大先輩に敬愛…
Gの相棒のリュウは、この春小学生になります。 リュウとは、彼が物心つく前から一緒に暮らしてきたので、別居が当たり前の当世の「爺孫関係」とは少し違うかも知れません。 しかも、リュウの父親は仕事の都合で年に数えるほどしか家に帰って来れないので、G…
30歳を過ぎた頃から、「趣味は?」と尋ねられると決まって「魚釣り!」と答えてきました。 当時は都心近くの社宅に住んでいて、船釣りに行くとなると片道2時間以上、ちょっと渋滞にハマれば3時間以上ということもざらでしたね。 そんな訳で、36歳でマイホー…
Gは子供のころ、母から「あなたはホントに怠け者ね」とよく呆れられたものです。勉強や手伝いが大嫌いで、辛いことはできるだけ避けて、毎日遊ぶことばかり考えていたピオノッキオのような少年だったのだから当然ではあります。 長じて社会に出てからも、興…