tomo-G の日常

定年退職後のG(爺)の日常です。

春の音

f:id:tomtom331220:20240411072911j:image

花チラシの雨の翌日、両親に左右の手を引かれた一年坊主が、ランドセルを背負いながら、調子っぱずれの大声で「一年生になったーらっ!」と歌いながら小学校に向かって行った。

f:id:tomtom331220:20240411064226j:image

同じ日、用水路の水門が開いて生命の水がほとばしり、その水が近隣の田んぼにくまなく行き渡って田植えの準備が始まった。すると、今までどこに隠れていたのか、蛙たちのまだぎこちない合唱が聞こえ始めた。

f:id:tomtom331220:20240411064255j:image

そして、雑木林からは、切り裂く様なキジの鳴き声や小鳥たちのさえずりに混じって、季節遅れの鶯の気取った声が聞こえて来た。

みんな、春の音だ。