tomo-G の日常

定年退職後のG(爺)の日常です。

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

高価買取

訳あって3年半前に自宅近くに借りた2LDKのアパートを、今月末で引き払うことにした。 部屋には家具・家電一式を買い揃え、偶然ではあったけれど、コロナ期間中は家族が感染した時の隔離部屋として随分と活躍した。けれど、いざ退去となるとひと仕事だ。家電…

春の味覚

田舎で暮らしていると、知り合いの農家の方や、家庭菜園に励むご近所さんから、頂きものをすることが少なくない。季節季節の新鮮な野菜を頂くことが多くて、本当にありがたいことだ。 特に今の季節は、筍や新玉ねぎを食べ切れないほど頂くことがある。もちろ…

春の音

花チラシの雨の翌日、両親に左右の手を引かれた一年坊主が、ランドセルを背負いながら、調子っぱずれの大声で「一年生になったーらっ!」と歌いながら小学校に向かって行った。 同じ日、用水路の水門が開いて生命の水がほとばしり、その水が近隣の田んぼにく…

とらねこパン店

Gのお気に入りの散歩コースには、「しんちゃんトンネル」のほかに、もう一つ気になるスポットがある。 その名は「とらねこパン店」。 JRの駅や主要道路から大きく外れ、周囲には田圃と雑木林しか見当たらない場所に、その店はある。 Gが散歩をする早朝はもち…

しんちゃんトンネル

我が家の娘たち(すでに三十路だが…)が卒業したM小学校の近くに、子供たちが「しんちゃんトンネル」と呼ぶ隧道がある。近隣の子どもたちなら、幼稚園児でも知っている。 我が家の娘たちが小学生の頃は、すでにその呼び名は子供たちの間に定着していたはずだ…

老人の徘徊

いよいよ、リタイア生活の開幕だ。 本当なら先週の土曜日からスタートのはずだったけれど、義父の葬儀があって3日遅れの開幕戦だ。 リタイア後の生活で、必ずやろうと決めていたのが早朝の散歩だ。 現役の頃、奥方の運転で最寄り駅まで送ってもらう道中、何…

弟子

3月29日、Gの最終出社日の夜、義父が亡くなった。 奥方の父親である。 92歳の大往生だった。 義父は某乳業メーカーのサラリーマンだったが、仕事一筋、貯金が趣味のような人で、遊興とか無駄遣いとは無縁の人だった。Gが若い頃、決して折り合いが悪かったわ…